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サマリア

お得意の性と暴力の世界...やっぱりそんな印象の映画でした。
でも1章を「性」、2章を「ファンタジー」、3章を「暴力」に分けるというこういうチャプター形態になっているのもオムニバス映画でもないのに関連性をもたせつつそれぞれが短編として鑑賞しても響くように作られていたりしてなかなか作りが凝っているなぁなんて思うのです。

サマリア
サマリア
posted with amazlet on 07.01.27
ハピネット・ピクチャーズ (2005/09/23)
売り上げランキング: 13616
おすすめ度の平均: 4.0
5 やり場の無い怒りが十分に表現された作品
4 罪の償いの旅路の果てに
5 痛い

女子高生のヨジンは刑事をしている父ヨンギと2人暮らし。
親友で同級生のチェヨンはヨジンと2人でヨーロッパ旅行に行くためと、いつの頃からか援助交際をするようになっていた。
屈託ない笑顔を絶やさず、ためらうことなく男に身体を売るチェヨンに抵抗を感じながらも、彼女が心配なヨジンは見張り役として行動を共にしていた。
そんなある時、警官の取締りが入り、それを逃れようとしたチェヨンはホテルの窓から飛び降り、命を絶つ。
チェヨンの死で強い自責の念を抱いたヨジンは、罪滅ぼしのために、もういらなくなった金を返すため、チェヨンの援交相手のもとを訪ねて回ることに。
やがてヨジンの行動を知った父ヨンギは衝撃を受けると共に、激しい怒りを男たちへと向けるのだった…。(~allcinema)

援助交際に走る10代の少女2人の瑞々しい友情と、それが引き起こす悲劇の顛末を、寓意を多用し残酷かつ包容力に満ちたタッチで描いた美しくも悲しい物語。
全体が三部で構成され、それぞれ、男に身体を売る少女チェヨンとそれを複雑な想いで見つめる見張り役の親友ヨジン(第一章「バスミルダ」)、親友を失ったヨジンが罪を贖うために始めたある行動(第二章「サマリア」)、娘ヨジンの行いを知った父親の苦悩と決意(第三章「ソナタ」)を描く。
2004年のベルリン国際映画祭で最優秀監督賞に当たる銀熊賞を受賞。

キム・ギドク監督自身「春夏秋冬~」以降は視点が変わったということを言っていましたが「暴力」を扱う部分は相変わらずだったけれど僕はその第3章の父親の視点のドラマが心に響きました。
親として娘を叱ったり逆上してぶったり...そんな展開にならず何かを押し殺して破滅していくというところがいかにも味わい深いのだ。

そして今回思ったのは、1章の部分がなんとなくキム・ギドク監督にしては新しい感覚というか、手触りの違う印象でした。
ともあれ2章のファンタジックな部分がこの映画のタイトルに冠されているのは独特のを寓意が汲み取れる。
一連のキム・ギドク監督作は必ずそんなファンタジー映画としての魅力があるのだ。

悪い男もラストはそうだったけれどこの作品の萌えどころは終盤、ロードムービーになる部分でした。

■サマリア■ (2004)

オススメ度

 映画 ホラー

Comment

latifa  

mottiさん、こんにちは!
私は、これ、ちょっとお父さんの目線で、ちょこちょこ共感しちゃう部分がありましたよ。
ちょっと過激過ぎる父なのだけれども、どこか、解らないでもない・・みたいな・・・。
2人女の子内の片方の子が、「弓」で主役はってるんですが、この子が、もう!!エロくて小悪魔的で!(あ、Hなシーンは無いのだけれど、雰囲気がです)

2007/01/30 (Tue) 08:28 | EDIT | REPLY |  

motti  

latifaさん>
なるほど!
このお父さんはまさに「その男凶暴につき」でしたよね。

「弓」はこんど見てみますね!
小悪魔的とかにはめっぽう弱いかもですw

2007/02/01 (Thu) 11:58 | EDIT | REPLY |  

あっしゅ  

こんばんわ!TBありがとうございます!
第3章に別れていて、とても辛くなるような展開でした。
父親はどうして娘に問いただすことが出来なかったのか?ボクはそれが気がかりでなりませんでした、、、。
うまく表現できていたなと思いますけどね。

2007/06/24 (Sun) 18:08 | EDIT | REPLY |  

motti  

あっしゅさん>
この映画は何気に雰囲気が違う手触りでした。
でも、父親の部分こそがギドク風味でしたもんね。

2007/06/26 (Tue) 16:54 | EDIT | REPLY |  

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